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ノスタルジック解説ブログ

程ヶ谷 東海道説明文【大正7年「広重五拾三次現場写真対照」より】

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程ヶ谷 東海道説明文【大正7年「広重五拾三次現場写真対照」より】

この文章は、大正7年に発行された「広重五拾三次現場写真対照」の内容です。又、旧字や現代では使用しない漢字、旧仮名遣いなどは読みにくいために、現代様に改めました。


第五 程ヶ谷(武蔵)

 程ヶ谷は武蔵国橘樹郡の増しにして又、保土ヶ谷にも作る。古来五十三次の第四駅に当たりしが、今は東海道線此処を通過して停車場を設けあり。此地昔は程ヶ谷、新町、帷子とて三宿なりしを慶長二年まとめて一駅とすと伝えらる。

 而して町の西二十町許りを境木と言い武蔵相模の国境にしてここに権太坂という坂路あり。勾配甚だ急なるが故、古来東海道中の一険路と称せられ坂上よりは神奈川の海を望み風景極めて佳なりという。

 広重の図は停車場より東へ七~八丁隔たりたる地点を流るる帷子川に架せる「かたびら橋」(今はかたびら橋の名廃せられて新早橋という)の袂より戸塚の駅を写したる光景にして、写真は即ち是と同一の場所なり。

十遍舎一九の歌に
「おとまりは よい程ヶ谷と 泊めをんな とつかまては 離さざりけり」


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