この文章は、昭和14年に刊行された「全日本国力総動員」の内容です。又、旧字や現代では使用しない漢字、旧仮名遣いなどは読みにくいために、現代様に改めました。
広島県
「銃後施設」
挙国一致堅忍不抜の精神を以て現下の時局に対処すると共に、今後持続すべき時難を克服して■々皇運を扶翼し奉る為め国民精神総動員実行委員会を設置し、官民一致して日本精神の発揚社会風潮の一新、銃後の後援の強化持続、非常時経済政策への協力、資源の愛護等の目標に向い活動を続けている。
長期戦下に於ける財政経済の重大性を認識し、政府の方策に協力して政策の拡充を策し、金銭と物との消費節約に努め相率いて貯蓄報国の実を挙げるべく挙県一致して国際収支の均衡維持、物資需要の適合、生産力の拡充、公債の消化等に協力して、特に力をそそいで之の実行に当たっている。
本県男女青年団員10万5千人は集団勤行として開墾及び開墾地の利用、荒廃林地の復旧、植林、磯利用と船溜の浚渫道路解説等の勤労作業に各々分担を定めて朗らかに奉仕している。