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ノスタルジック解説ブログ

夕張山脈【昭和6年 「北海道の山岳」より】

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夕張山脈【昭和6年 「北海道の山岳」より】

この文章は、昭和6年に刊行された「北海道の山岳」の内容です。又、旧字や現代では使用しない漢字、旧仮名遣いなどは読みにくいために、現代様に改めました。


夕張山脈

 夕張山脈は石狩平野の東を境して南北に走っている。春の候に到るも、尚、その残雪豊かな山波が遠く石狩平野の西端からも眺められ、人々の熟知する所である。

 かつては、夕張嶽を中心とする四囲の澤に、砂金採りが頻繁に入っていたし、また、この山脈は非常に珍奇な植物に富んでいるので、植物研究者もまた早くより着眼していた。

 それ故、この山脈は他の山に比して早くより親しまれ、登山もまた早くより行われ、現在でも登山者が相当多い。

 今北より山名を列挙すれば、芦別岳(1726.9米)に始まり、鉢盛山(1450米)、吉凶岳(1208.4米)、夕張嶽(1667.8米)、屏風山(1260.8米)に終わっている。

 本山脈は日高山脈の傍系の地壘山脈であるといわれ、古生層より成っている。又、植物もその為に固有植物多く、また分布上注目すべき種類も少なくない。その主なるものを挙げると、

タカネアザミ、ユキバタウヒレン、ミヤマオクルマ、ヌプリホギク、クモイウルツブソウ、ユウバリコザクラ、ホソバイノハテタウキ、レブンソウ、リシリタウチソウ、シソバキスミシ、チョウノスケソウ、ウラジロキンバイ、ヒメヤマハナソウ、エゾクモマグサ、ナンブイヌヅナ、タカネトリカブト、ツクモグサ、カトウハコベ、ミヤマハンモドキ、シロウマチドリ、シロウマアサツk、ユウバリカニツリ、リシリシノブ。

等である。
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