故工部大学校は、1871年(明治4年)創設の工部省の工学寮工学校校舎です。
工部大学校は、明治時代初期に工部省が創設した技術者養成機関で、現在の東京大学工学部の前身の一つです。今日の日本の工業技術の礎を築き、工業発展に多大な役割を果たしたとされています。
煉瓦壁には大量の帯鉄が使用され、校舎は1873年末に完成。日本最初の西洋式学校建築でした。
時計塔は当初から計画されていましたが、グラスゴーから横浜に到着したものが破損していたため、新たに部品を発注し1875年になって取り付けられたものです。
本校舎が完成後に、博物館へと改修されて使用されましたが、関東大震災で倒壊してしまいました。