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ノスタルジック解説ブログ

広島県商品陳列所【昭和4年「広島商工案内」より】

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広島県商品陳列所【昭和4年「広島商工案内」より】

この文章は、昭和4年に発行された「広島商工案内」の内容です。又、旧字や現代では使用しない漢字、旧仮名遣いなどは読みにくいために、現代様に改めました。


広島県商品陳列所

 広島商工会議所の前面、相生橋通りを隔てて本安川の清流に臨み、セセッション式三層楼洋館の聳ゆるもの即ち、広島県商品陳列所である。抑我、広島県に物産陳列館を設置し、商工業助長の一機たらしめんことは多年県民の熟望する所であって、年々県会よりは意見書を提出しつつあったが、明治四十三年に至り、時の知事、宗像政氏案を立てて県会に付議し、全会一致、これが可決を見、茲に漸く県民の宿望を達し、大正三年一月建築に着手し、翌四年四月落成式を、同年八月十五日開館式を挙げ、広島県物産陳列館と称す。越えて大正10年一月、現今の如く改称し、更に県令を以て商品陳列所規則を発布せられ、同則第一条の規定により所内には県内各地の工産品は勿論、参考品として他府県、植民地及び海外の生産品をも募集陳列し、毎日一般の観覧に供し、以て生産品の紹介、商品の選択、取引の促進に便し、又絶えず品評会、展覧会、見本市、即売会等を開催して彼我製品の比較改善販路の拡張に資し、且つ産業の奨励、海外貿易の助長に貢献する所が少なくない。此外商品の委託販売商取引の照会、商工に関する調査、質疑応答、図案調整及び指導、商工に関する刊行物薄幸の外、所内に図書室を設け、商工に関する図書、カタログ等を備え、商工業者の参考に供して居るのである。
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