忍者ブログ

ノスタルジック解説ブログ

那覇市の遊廓【昭和5年・全国遊廓案内より】

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

那覇市の遊廓【昭和5年・全国遊廓案内より】

この文章は、昭和5年に刊行された「全国遊廓案内」の内容です。
旧字や現代では使用しない漢字、旧仮名遣いなどは読みにくいために、現代様に改めました。

那覇市遊廓

 那覇市遊廓は沖縄県那覇市辻町にある。那覇は県庁の所在地で、同県唯一の開港場である。特に琉球紬、砂糖類が主に出る。港は島に包囲されて内海の中には奥武山の島が美しく浮いている。儀官から掛かった明治橋は、非常に永い橋だ。市の東には八幡宮があり、北方の海岸には聖現寺がある。

 現在、貸座敷十三軒あって娼妓は約百二十人位居り、琉球の女、及び九州地方の女が多い。娼妓は全部、居稼ぎ制だ。御定りは時間性で四円、五円、六円とあって、一泊酒肴付である。又、一時間なら一円五十銭と見れば良い。

 周囲の人々の風俗は、内地の人々の其れとは大部、趣が異なっている。同胴人であり乍ら異邦人の様な気分のする所で、たまにはそうした所に来て見る事も善いものだ。
PR

コメント

プロフィール

HN:
ノスタルジック時間旅行
性別:
非公開

P R